再放送チルドレン

オタクはビデオによって生まれたと言ってたのは岡田斗司夫だけど、
それなら俺は再放送によって育てられた部分がデカイなと思う。



ウルトラマン仮面ライダー宇宙戦艦ヤマト未来少年コナン
トム&ジェリー西遊記マチャアキ版)、
それに世界名作劇場の初期作品(リアルタイムでやってたのは小公女セーラとかだった)、
この辺の作品を、夕方だったり、夏休みの子供向けアニメ番組で見て育った。


リアルタイムで見ることと再放送でみることの違いは、
まず、リアルタイムでは週に一回の放送なのが、再放送だと、
月曜から金曜まで毎日放送するんで、
凄まじい速度で物語が進行していくことだ。
だから、友達とのコミュニケーションツールにはあまりならなかったりする。
ちょっと気を抜くと凄い勢いで進む話についていけなくなるからね。
だから友達とコミュニケーションをとるツールとしては、
当時リアルタイムで大人気だったドラゴンボールやら
北斗の拳のが遥かに有効だった。


しかし、再放送の圧倒的な速度は俺に恐ろしい勢いで、
オタク的な教養を刷り込んでいった。
仮面ライダーとか二年ほどでストロンガーまでいったからね。
コナンも夏休みに一気見したし、ウルトラセブンに至っては
一日二話放映とかだったから、
今から思うと恐ろしく濃密な夏の一時だった。


この辺の刷り込みが後々の俺に与えた影響はかなりデカイ、
仮面ライダーのホラーな感じは今でも軽いトラウマだし、
怪獣を好む感受性は明らかにウルトラマンに育まれたし、
トム&ジェリーを見てなかったら後々の俺に
50〜60年代のアメリカ映画を楽しめる素養は
養われなかっただろうと思う。


文化の伝達における再放送の意義というのは
あんまり語られてなかったような気がするので、
ちょっと語ってみました。
つーかこういう再放送に育まれた人って結構多いと思うんだけどどうよ?



でも再放送と言えば必ずでてくるガンダムは俺見てないんだよね。
見るタイミングが合わなくて、
最近になってDVDでようやく見ました。