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僕らが懐古、する理由

今とか昔と関係なく、「面白いゲーム」と「つまらないゲーム」があるだけだ - 最終防衛ライン3


 オイラも基本的に同意します。
 昔より今のほうがゲームって面白いと思う。なぜなら今って昔のゲームもWiiのヴァーチャルコンソールとかでプレイできるし、昔はアホなゲームばっか作ってた海外のゲーム会社もガチで凄いゲームバンバン作ってるし、携帯機にはDS、PSPそれぞれ面白く、高性能なHD据え置きハードも、Wiiみたいな新しいインターフェースを提案する据え置きハードも全て面白いと思うからだ。バラエティの豊かさが昔とは比べ物にならない。


 さすがに、最近は昔よりゲームやる時間は減ったけど、いまでもオイラにとってゲームってのは、とても楽しい娯楽であり続けている。
 
 システム回りとかチュートリアル部分とかがだんだん良くなってるってのもその通りで、こういう部分は天才の発想とかより、長年のトライアンドエラーがものを言うので、どんどん良くなってると思う。あとSFCはFF5以降変化したけど、FC時代のRPGはプレイヤーキャラの移動スピードが遅くて面倒なんだよね。この辺を現代的にリメイクしてくれないと、プレイする気は正直おきない(この辺ドラクエ5のリメイクは良かった)。


 でも、オイラは懐古するってことは大事なことだと思うのだ。リアルタイムで経験したからこそ見えてくる景色みたいなものが、あると思うのだ。


 例えばファイナルファンタジー7(以下FF7)というソフトがある。このタイトルは、ソニー任天堂を押さえて天下をとるきっかけになったタイトルだってことは、ゲームをある程度知ってる人なら誰だって知ってることだと思うんだけど。今改めてやってみると、さほど面白いタイトルだとも思えない。マテリアシステムは後半どんどんつけられる量が増えすぎて面倒だし、グラフィックだって当時としては綺麗だったんだろうけど、今さら特に見るべきポイントもない。


 でも、このゲームの「面白さ」ってのは、そういうゲームの中身だけには留まらないものがあったのだと、オイラは思うのだ。任天堂と仲良しだと思っていたスクウェアが、突如として、任天堂と完全に袂をわかって、PS陣営へ移籍した衝撃、そのことまだネットが大して普及してなかった時代に、ジャンプのゲーム記事で初めて知らされた時の衝撃、2D→3Dへの文字通り次元が違ったグラフィックに変化/進化したことによる衝撃、初めてTVCMを見たときの(このCMがまた当時のソニーらしい嫌らしいほど上手いCMだったのだ)改めてFFがPSで出るんだという衝撃などなど、発売前からとにかく衝撃の連発だったのだ。FF7の「面白さ」っていうのは、そういう部分をコミコミで考えないと見えてこないと思う。


 こういうことって、やっぱりリアルタイムで経験したものが歴史の証人として、証言していく価値のあることだと思う。そりゃ衝撃の連発だったってのも、オイラの主観が入りまくった言葉なので、別の角度から見れば、そんな大した内容ではなかったという証言もあるかもしれない。それはそれで、価値がある言葉だと思う。そうして、色々な人の主観が交錯する中から、その時代の状況だったり、環境ってものが、後世に伝えられていくのだと思う。単にゲーム発売年表を眺めるだけは、見えてこない歴史があるとオイラは思うのだ。


 だから、オイラは、現状の安易な否定に堕さない過去の懐古というものをしようと思う。
現状への批判をするなら、それ相応の内容のある言葉を過去から引き出そうと思う。
ゲームを一消費者として消費するだけでなく、もう少し踏み込んだ位置から語るなら、今、必要とされるのは、こういう歴史の証言としてのゲーム語りではないかと思います。