なぜ任天堂は挑戦し続けられるのか?

任天堂の強みは何回でもコンティニュー出来るってこと - 枯れた知識の水平思考
↑この記事を読んで、任天堂は失敗から反省し、そこから学ぶことができるから強い会社なんだってことはわかったけど、なぜ、任天堂がそんな健全な体制を維持し続けられるのか不思議に思った方はいませんでしょうか?


 その疑問にお答えしましょう。


 身も蓋もないこと言っちゃいますが、任天堂が健全な体制を維持し、挑戦を続けられるのは、お金を沢山持ってるからです。


 http://www.inside-games.jp/news/128/12855.html
↑この辺の記事を読んで貰えばわかるんですが、任天堂は、7000億っていう莫大な預金を持っているんです(この記事は2004年の記事なんで現在はおそらくもっと多い)。任天堂という会社は今いる社員を今後なんの活動をしなくても、預金だけで数十年は養っていけるんですね。


 そして、任天堂はそれ以上に赤字を滅多に出さない企業だってことがあります。僕の知ってる限りだと、任天堂はこれまでに、決算で赤字を出したことが一度しかありません。その初の赤字も、ドルで預金を持っていたので、急な相場の変動による、為替差損が発生したことでの赤字なんで、商品が全く売れないとか大コケしたとかそういう危険は特になかったんです。
http://www.inside-games.jp/news/121/12116.html
まあ、あんまり桁外れな現金を持っていることのちょっとした弊害ってところだったんですね。当時はゲームキューブとかが結構苦戦してたんで、ちょっと騒がれたりもしたんですけど。


 普通の会社で予算を70億とか150億とかかけてなんかやって大コケした日には、株主から突き上げられるなんてもんじゃないし会社もガッツリ傾くんですが、任天堂ならまあそこまで深刻な話にはならないんです。しかも、任天堂はそもそもそんな何十億もかけたプロジェクトなんてあんまやらないし(ゼルダとかはそれなりに金かけてそう)。


 
 だから、任天堂という会社はWiiとかDSみたいな大胆な冒険的事業を行えたんですね。マイクロソフトはXBOX事業で5000億円程の赤字を出したと言われています。それほどゲームハード事業というのは、リスキーな商売なのですが(MSの場合はまた特別だけど)、任天堂は相当深刻なミスを犯しても、そうそう潰れたりしないだけの余裕があるんです。


 ではなぜ、任天堂はここまで安定して収益をあげられる会社なのでしょうか?ゲーム業界というものは、博打の要素が非常に強いのですが、任天堂は絶対勝てる博打の秘訣でも知ってるのでしょうか?


  その秘訣は、私は、任天堂のシリーズ展開、ブランド展開の巧みさにあると考えていますが、その詳細を説明するのは、また機会を改めようと思います。