DS版クロノトリガー発売記念エントリ

クロノトリガーとかドラクエのネタバレ含むから注意してね



クロノトリガーというゲームがすごいのは、コラボレーションで起こりがちな両者の持ち味を相殺してしまい、毒にも薬にもならないゲームには堕さず、お互いの持ち味を活かしきり、堀井雄二単独では作れないだろうし、坂口博信、ひいては当時のスクウェア単独でも作れないゲームになっているところだ。


堀井雄二ドラクエ4の主人公の親との再会シーンに代表されるような淡々とした、冷たいとも言える描き方に、坂口博信の良い意味でコテコテでベタベタな話の盛り上げ方が互いに相乗効果を生んでいるのである。


あまりにあっけない世界崩壊や主人公の死、世界崩壊後の寒々しい世界と、そこに生きる無気力な人間がベルトコンベアで送られていく様を淡々と描き、そんな状況に真っ向から逆らっていく主人公とその仲間をあまりにも生き生きと魅力的に描き出すことに成功してしまっている。(そして、それを彩る音楽がまた素晴らしいこと!)


このゲームはまだまだゲームの輝かしい未来を無邪気に信じていた僕らに贈られた一つの奇跡なのである。



あれから随分時が流れた。僕も随分年をとった。もうクロノトリガーの続編を無邪気に待ち望めるような人間では無くなってしまった。だからこそもう一度クロノトリガーをプレイしてみようと思う。当時の自分が抱いていたゲームへの思いを再確認してみようと思う。


以上、DS版クロノトリガー発売記念エントリでした。