究極の2Dゲーム

 ゼビウスというゲームは本当にすごいゲームで、これ一本やれば、シューティングゲームのことの9割くらいは理解できるんじゃないかと思っている。それ以外のゲームが駄目だとは言わないし、やる価値が無いとも言わないが、もし一本だけシューティングゲームを選べと言われたらこれを選ぶ人が最も多いんじゃないだろうか?


 ゼビウスの何がすごいかと言われれば、その操作系だ。スティックと2ボタンというシンプルな操作系なのだが、それぞれの操作が、面と線と点の操作を請け負うようになっているのだ。


 スティックによる自機の操作が「面」、連射が効き、真っ直ぐ直線に飛んでいくザッパーの操作が「線」、ターゲットが表示され、連射が効かないので、タイミングをはかって操作する必要のあるブラスターの操作が「点」。つまり、ゼビウスというゲームは二次元空間で可能なことをほぼ完全に味わう尽くすように設計されたゲームなのである。


 だから私は、ゼビウスこそを究極の2Dゲームと呼びたいと思う。ゼビウスの影響下にあると言っていい縦スクロール2DSTGに未だに根強いファンが多いのもこのジャンルをやれば、2Dゲームの面白さの真髄の大部分が味わえてしまうからなのだ。


 ちなみにスーパーマリオブラザーズというゲームは、「面」の操作という点では、自由度が低いんですが、「時間」という操作要素を付け加えているんですね。

参考

http://raptor.ddo.jp/stg/
ここのサイトは参考になります。縦スクロールの元祖はゼビウスじゃないんだね…。