欧米のゲームと日本のゲームの違い

 欧米のゲームと日本のゲームの違いについて自分なりに思うことを書いておく。


 欧米のゲームは結局のところ一つの世界を完全にトレースすることを目標に作っているように思う。だから最近の洋ゲーの内容が結構煮詰まり気味なのは当然。それは欧米の追求してきたゲームが部分部分においては、完成の域に到達しつつあることを示している。


 逆に日本のゲームは縦スクロールSTGや、落ち物パズルなんていうものを一つ一つ磨きあげてしまう。テトリスはロシアのゲームだけど、そこからあれほどの亜流を産んで、ぷよぷよ等の傑作まで産んでしまうのは、非常に日本的だと思う。


 欧米があらゆるゲームを一つに統合しようとし、日本はあらゆるゲームを細分化しつくしていく。日本のゲームを完全に一つに統合するのはかなり難しい。しかし、そんな偉業をやってのけたのが、任天堂の「メイドインワリオ」である。そして、そのゲームのアバンギャルドぶりは現実とはもはや似ても似つかないものになってしまっている。同じゲームを作っているんだけど、欧米と日本は、全く違う方向に向かって突き進んでいるのだ。