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どうぶつの森の釣りの面白さについて考えてみる

 どうぶつの森の魅力を語れと言われればそれはもうたくさんあるが、なんのかんの言っても自分はプレイ時間の大半を釣りに費やしている。自分にとってどうぶつの森とは釣りゲーと呼んでも過言ではないのである。いや、それは過言か。でもただなんとなくダラダラと釣りに時間を費やしてしまうのも確かで、そんな釣りの魅力について考えてみよう。

  • 魅力その一 シンプルだけど確実な手応えのある基本システム

 まずなんと言ってもどうぶつの森における釣りの魅力はその単純だけど、確実な手応えのあるシステムにある。そこでさらに奥が深いとか付けば最高なんだろうけど、まあぶっちゃけ奥はそんな深くはないよね(笑)。でも季節ごとに魚が変わったり、レアな魚がいたり、そんなレア種と出会える釣り場があったりとプレイヤーの探査欲を煽る仕掛けが色々と仕込まれているのはさすが。堀井さんも言ってたことだけど、ゲームってのは能動的になればなんでも面白くなっちゃうもんで、その辺の能動性をくすぐるのが上手いですねこのソフトは。

  • 魅力その二 魚を釣ることで金が儲かる

 やっぱどうぶつの森世界での通貨であるベルを稼ぐためには、釣りが一番てっとり早いってのが大きいと思います。あと虫取りって手段もありますが、まあ後付けでなんなんですが、この文章における釣りと虫取りってほとんど同じものだと思って下さい。一々釣りと虫取りって繰り返すの面倒なんで。んで、まあなんのかんの言って魚釣りをダラダラやってると不意にやってくる大物との出会いに普通にテンション上がっちゃったりしてね。

  • 魅力その三 魚の妙なリアル感

 これは前々から思ってたんですが、どうぶつの森ってファンタジー感溢れる世界で、牛とか馬とかリスとかいろんな動物をモチーフにした住人と交流を深めていくわけですが、その世界における虫と魚のリアル世界をそのまんま反映したリアルな描写ぶりってあれはなんなんでしょうか?形状のデフォルメすらあまりされてないような…。でもその辺のリアル感が自分はとても好きです。どうぶつの森って大量の動物をキャラモチーフにしてる以上、動物を捕食するシーンとか、動物肉が売っている現場なんて存在してはならないわけです。んで、食べられるものって村の木になってる果物くらいっていう非常に草食的世界なのかと思いきや、はらぺこ画家のセイイチに魚を渡すとバクバク食ってしまうわけです。あの瞬間のなんかヤバい現場見ちゃった感じってなんなんでしょう?あ、この世界の人達って魚食うんだ…、まあそら果実だけじゃキツいわな…、みたいな。あの感じがスゴく好きなんだけどこれって俺だけ?でもあの世界における魚のリアル感は捕食される対象として描いてるからなんだなーとか考えると楽しくありません?だめ?

  • 魅力その四 システム的な進化/変化の無さ

 結局のところどうぶつの森はここが偉い。最初っからシステムとして完成してるっていうか、そもそも単純過ぎて完成とか円熟とか以前の問題だと思うんだけど、非常にひ弱と言えばひ弱なゲームシステムでありながら、どうぶつの森の根幹を為すシステムと言っても過言では無いくらいに重要な存在になっている。普通の、良く言えば真面目な、悪く言えば胆力の弱いゲームクリエイターなら、ここで釣りゲームとして奥深くしようとか釣り竿のバリエーションを何倍にしようとか考えちゃいそうなのにそれをしない。ゲーム性なんてこんなもんで充分じゃん?っていう開き直りっぷりが初代の64版から一貫し続けているんだよね。グラフィックを無闇に進化させないのもスゴい。でもちょっとした季節の変化とか時間ごとの音楽変化と相まってその辺のグラフィックに力を入れているソフトよりもその世界に引き込まれたりする瞬間があったりするんだよなあ。

釣りからソーシャルゲームについて考える

 結論とはちょっと違いますけど、なんで今更どうぶつの森の釣りについて考えてみたのかと言えば、それはソーシャルゲームの面白さってどうぶつの森の釣りに近い面白さっていうか、それこそDSで500万本売れたどうぶつの森ユーザーとmixiアプリサンシャイン牧場をやってるユーザーって少なからず被ってんじゃないの?って思ってるからです。ソーシャルゲームを考える上で大事なのは、ゲームをプレイする新しい場が出来たってことと、新しい面白さを持ったゲームが生まれるのではってことと、そこにどのような種類のユーザーが集ってどれくらい金を落っことしてくれるのかってことだと思うんですが、ソーシャルゲームって前提として人が既に集まってしまってるので、ゲーム単体で面白くある必要が薄いんだと思います。据え置きゲーム機が栄えた理由として、一人遊びなのにこんなに楽しいってのがあるとすると、それとは対象の出自と言えるのではないでしょうか。そのため、従来のゲームをより面白くしようとして、知らない人からみたら訳がわからないの一言に尽きる戦闘システムをもったJRPGが辿った進化とは逆の、それ単体ではシンプルすぎてつまらなく感じるくらいのシステムが面白くなるような環境を構築する、システム自体をいじるのではなく、システムが上手く回る土台を作ることが重要なのかなあとか思うのでした。結局RPGにしたってシステム的にそんなに変化のないドラクエが未だにリメイクだけで100万本余裕で超えちゃうわけですし。


 ってことでそろそろソーシャルゲームってのもやってみようかな。