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ヒーローの身体性

ゲーム

 現代を舞台にしたオープンワールドゲームの主人公はなんやかやで、銃をメインウェポンとして戦う場合が多い。


 銃という武器は、遠く離れた対象に一瞬で攻撃を届かせることができる非常に便利な武器なので、そうなるのは必然なのだけれども、近年の海外の大作ゲームが画一化しつつある要因の一つとして、あまりに銃が便利過ぎて戦いに銃を使用しないと、ただただ不自然に見えるってのがあるのだと思う。


 そんななかで、銃をメインウェポンとして使用せずに済んでいる希有な例になっているのが、バットマンシリーズである。


 なぜバットマンシリーズが銃をメインウェポンにせず済んでいるのかと言えば、その理由は主人公がバットマンだからということに尽きる。


 銃を使ったほうが便利に戦える世界にあって銃を拒絶し、それが不自然に感じられないほどの強力な身体性を持っているのがバットマンという存在であり、その事実が、「バットマンアーカムアサイラム」と「バットマンアーカムシティ」という二つのタイトルをその他のオープンワールドゲームとは一線を画したものにしている。おそらくそれは、画一化が進む海外大作ゲームの中にあって一筋の希望でもあるのだと思う。