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新清士の問題点

 ゲーム業界を代表するジャーナリスト、新清士という人の問題点は紹介する書籍や考え方は面白いんだけど、そこから展開する持論が高い確率でグダグダであるってことに尽きる。


損失感がソーシャルゲームの継続率に関係する-ゲームと心理学(3)


 これなんかもね、人間は一万円得た時より一万円失ったときの方が、衝撃が大きいって紹介してる考え方自体は、面白いし良いんですよ。新しい考え方や書籍の紹介者として見たら新清士って人は決して悪くないんです。最近だと新清士ってだけでまともに相手しない人もいると思いますが、彼の紹介してる考え方には多くの場合悪くないんで、読んでみるといいと思います。


 んで、問題はこの後なんです。彼の紹介する考えは確かに傾聴に値するんですが、その後がグダグダになるんですね。一万円得た時より一万円失った時を恐怖する、それは良いんですが、じゃあなんでこの世にはギャンブルやソーシャルゲームのガチャにハマる人が続出するんでしょうか?課金してガチャ回して期待通りのアイテムやらカードやらが手に入らなかったらその損失感からソーシャルゲーム止める人が続出して、ガチャなんて流行る前に滅んでそうなものなのに、その事実を丸っきり無いものとして話を進めちゃってるんですよ。


 一万円得るより一万円失う方が恐怖感を強く感じるのが圧倒的多数派で、そのことから、割の良いギャンブルだとしても、損失することを過剰に恐れて勝負から降りる人が続出するのであれば、この世からとっくにギャンブルなんて無くなってるし、怪盗ロワイヤルだって時代を象徴するようなヒットタイトルになってるわけないでしょうに。なぜそんな当たり前のことがこの人は見えてないんでしょう?ギャンブルに狂うのは、一万円得ることに大きな快楽を得て、一万円失うことに対して痛みを覚えない、頭のイカれた連中ばっかなんでしょうか?


 俺はむしろ逆なんじゃないかと思うんです。人間は失うのが怖いからこそ、失うという現実に直面した際に、即座にその失った分を取り戻そうとするんじゃないかと思うんですよ。カイジの限定ジャンケンでも似たようなこと言ってたよね?狂躁がどうとかって。だからこそ、ギャンブルに熱くなり、ハマっていくんです。ってか俺自身そういう傾向が強いんだけど。ギャンブルに熱くなりハマる人と脱落する人の差なんて紙一重だと思うんですよね。


 上記の文章の冒頭で提示してる賭けの例にしても、確かに賭けが一発勝負だったら、そんなに乗る人は多くないんでしょうけど、複数回勝負出来るんだったら、皆ホイホイ勝負しますよね。だって掛け金より戻りのが大きいし、確率二分の一で戻りが大きいなら複数回勝負出来れば出来るほどこちらに有利だし。大抵のギャンブルの妙って何度も繰り返し勝負出来るところにあると思うんですが、その辺の胆が本当にわかってないんですね。つーかだからこそガチャにハマる人が続出するんでしょうが。もしかしたら一回目で激レアアイテムが手に入るかもしれないし、百回試してもスカしか引かないかもしれない、でも101回目には起死回生の一発がくるかもしれない。それは試してみないことにはわからない。だからこそ、人はギャンブルに魅了されてしまうし、ガチャを回してしまうんです。ギャンブルの魅力の根本って損失感と表裏一体の期待感にあるんです。そしてその期待感は試行回数やら様々な条件によって、様々な変化をするものなんです。


 あと怪盗ロワイアルにはゲーム的な偶然性が少ないって書いてあるけど、これってどういう意味なんだろ?偶然性の高いゲームなんてそんなある?普通のゲームって大抵、プレイヤーの技能とか経験値とかが高まれば高まるほどに安定したプレーが可能になり、偶然性が排除されてくのが普通だと思うんだけど。その技能や経験値に該当すんのが怪盗ロワイアルだと課金額ってことになるわけでさ、普通に意味がわからん。マリオカートとかか?つーか改めてじっくり読めば読むほど突っ込みどころが多過ぎる。助けて。


 最後に、繰り返しになるんですが、多くの人は何かを得た時より同様のものを失った時の方がショックがデカイって考え方自体は本当に興味深い考え方なんです。新清士の文章がどんだけグダグダでもそこの部分だけは重要な指摘なんですよ。でもだからこそ、なんでそこからこうもグダグダな展開になるのかが俺は本当に不思議だし、失望が毎度毎度デカイんです。


新清士さんが統計と情報とデータをごっちゃにして語ってる件で: やまもといちろうBLOG(ブログ)


↑これで突っ込まれてるのも俺が言ってるのと似たような事例ですね。冒頭のワイン云々は興味深いんだけど、その後の展開が荒いにも程があるっていう。冬の日本海かっていう。


疲れたんでこの辺で終いにするけど、本当に新清士に突っ込み入れるのは止めにしたいので、ブログに書いた。おしまい。