マリオとゼルダの違い

 昨日からの続きで、ゼルダについて書こうと思うのですが、オイラよく考えたらゼルダのことってさほど良く分かってないのですよね…。適当なこと言ってすいません…。


 とりあえず、今のオイラにわかっているのは、マリオとゼルダは裏表の関係にあるってことです。


 まず、スーパーマリオブラザーズにおけるマリオというキャラクターは、ゲームが始まった時点で、クリアするために必要な能力を全て持ち合わせています。マリオがパワーアップして、スーパーマリオになるってのは、あくまで補助的なパワーアップに過ぎず、マリオはマリオであるだけで、クリアできるだけの能力を備えているのです。


 逆にゼルダの伝説のリンクは、ゲームをクリアするために必要な能力を全く持ち合わせていません。最初は剣すら持っていないんですから。初期状態では、リンクというキャラクターは戦闘能力が全く無いんです。ゼルダの伝説というゲームは、そんな非力なリンクというキャラクターがガノンという強大な敵を倒せるようになるほどの能力を備えていく、成長のゲームなのです。


 言ってみれば、マリオというキャラクターは既に成熟した大人であり、リンクというのは、これから成長を開始する少年なのですね。


 全てが可能な状態から始まるスーパーマリオブラザーズというゲームと、全てが不可能な状態から始まるゼルダの伝説というゲーム。宮本茂の代表作であるマリオとゼルダはこのような表裏一体の関係にあるのです。


 ゼルダというゲームを考えるなら、まず、そのことを踏まえなければならない。私はそのように考えます。