正月に実家に帰省し、実家を沿って走る国道を、親から車を借りてしばらくドライブしてみた。
やっぱり自分の実家は田舎だな〜としみじみ思うとともに、一つの事実に気づく。
国道沿いに点々と立っているドライブインが全て廃業しているのだ。
もっともドライブインの衰退なんて今に始まったことではないし、コンビニの隆盛とともに滅びの道をたどっているのは10年以上前から明らかだったわけだが、僕に軽い衝撃を与えたのはドライブインが潰れてるってことではなく、次の事実だ。
この潰れたドライブイン達は潰れて10年以上取り壊しにもならず存在し続けている。
おそらくこれら「ドライブイン廃墟」達はこれから10年後も20年後も地元に残り続けるんだろうと思う。これが今の自分達の地元の景色なんだろう。
マイケル・ムーアの「華氏911」はアメリカの荒涼とした郊外の景色を容赦無くスクリーンに映し出したという点において、これほど映画らしい映画は無いと思うのだが、ウチの実家近辺の景色もそれに近い味わいを持つようになってたんだな。
子供ができたらドライブイン廃墟のことをなんて説明しよう。
この廃墟はずっとこれからも続いていく。