ぶっちゃけて言っちゃえばスマホのゲームに飽きてきたのである。
去年一年は、大分スマホのゲームをやっていた。パズドラ、ケリ姫、にゃんこ大戦争、クラッシュオブクラン、ヘイ・デイ、辺りをメインに主に通勤時間に遊んでいた。
上に挙げたゲームはどれも面白かったんで、パズドラで一万弱、その他で3千円くらいは課金もしてた。まあガチでやってる人から見れば取るに足らない課金額だろう。それぞれ課金額に対しておつりがくるくらい楽しませてもらったと思う。何れも優れたゲームなのは間違いない。
やめたきっかけは、スマホのゲームに通勤時間をごっそりもっていかれるので読書量が激減してることに気付いたってのがデカイ。んで、ひさしぶりに色んなところで評判になっていた春日太一の「あかんやつら」を読んでしまったのである。
これが面白いのなんのって。
久々にがっつり読書に耽ったのもあって、数ヶ月ぶりにあれほどハマっていたスマホゲームのプレイをパタッと止めてしまった。その流れで読書欲が止まらなくなり「なぜ木村政彦は力道山を殺さなかったのか」とか「1976年のアントニオ猪木」を読んだらこれまたすんごい面白いの!そんなこんなで久しぶりにスマホをあんまりいじらない暮らしをしてみたのであ。
その結果、自分でも思った以上に快適なんだこれが。
どうやらパズドラのスタミナシステムに代表されるような時間制限をかける仕組みが思った以上に自分を縛ってたみたいなんですね。寝る前にもったいないからスタミナ全部使い切っておこうと思ってパズドラやっちゃう人って自分以外にも結構いませんか?寝る直前にレベル上がってスタミナ満タンになっちゃったから眠い目こすってダンジョンに潜りまくったりしてね。
遊び始めの夢中になって遊んでいた頃は全然感じてなかったんだけど、ここ最近は楽しいってよりはスタミナを使い切らないことのもったいなさに突き動かされてスマホのゲームをプレイしてたことに離れてみて気付かされたのである。
まあ言っても自分はゲーム業界の人間なんで、多少面倒でもやっといたほうが良かろうっていう義務感に突き動かされてたってもの大きいのだけど。
それと、タッチパネルの操作自体に新鮮味を感じなくなってるってのもある。正直去年一年間、スマホのゲームをメインで遊びながらつくづく感じたのは物理キーのありがた味だ。最近では物理キーのゲームってだけで2割増くらいで面白く感じられる。スマホでリリースされたドラクエ1をプレイしてその思いはより強くなった。
物理キーを持たない限りスマホはゲームの全てを包括するハードになるのは難しいだろう。逆に必需品とは言い難い専用機があらゆる層に訴求するゲームを作るのもまた相当困難になっているのが、現在のゲームシーンなのだするのならば、おそらくスマホと専用機がお互いを補うような関係を今後は築いていくのだと思う。
飽きたとは言ってもパズドラの魔法石配布は欠かさずもらっているし、クラッシュオブクランの壁建設だけはやっちゃってるんで、またすぐスマホで遊び出すとは思うのだが、ゲームを止めて快適になっている自分というものをもう少し真剣に考えておきたいので、もうしばらくはスマホ離れな暮らしを続けようと思う。読みたい本もいっぱい買っちゃったし。