前の記事からの続きです。2009年からスタート!
2009年
[Best Video Games for 2009 - Metacritic
ハード | 本数(マルチ) |
---|---|
PS3 | 11(5) |
X360 | 7(5) |
Wii | 1 |
PC | 5(2) |
DS | 3 |
PSP | 1 |
iOS | 8 |
合計 | 36(12) |
マルチタイトルを一本としてカウントした場合の合計 29本
2004年から2014年っていうキリの悪い区間で10年間を振り返るこの記事も、ようやく後半戦です。この年の最高得点を獲得したのは、Uncharted2: Among Thieves(96点)です。が、しかし、2009年に最も注目すべきは遂にiOS対応ゲームが登場して結構な本数(8本)が90点超えの高得点を獲得してるってことではないでしょうか。今回この10年振り返り記事を書こうと思ったのも、ここ数年なんとなくメタスコアを眺めてると高得点を獲得しているiOS向けタイトルがやたら目につくんで、この辺で、整理整頓しておきたかったんです。
PS3 アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団 プロモーションムービー - YouTube
Need For Speed Shift HD iOS Gameplay - YouTube
でも前の記事で、2007年と2008年が海外AAAタイトルのピークとは書きましたが、この年もAAAタイトルは充実してますね。Uncharted2以外にも、Call of Duty2:modern warfare2、Batman:Arkham Asylum、Assassin`s creed Ⅱ、と強力なタイトルが並んでますが、特にAssassin`s CreedⅡは一作目が結構微妙な評価だったんで、今作で一気に完成度上げたなって感じがしましたね。あと89点でこの集計に惜しくも入らなかったですが、Left for Dead2なんかも印象深いタイトルでした。グラフィックはあんまり綺麗とは言い難いんだけど、その辺のグラフィックの「軽さ」がゲーム的な味になってんのね。あと同じく89点を獲得してる日本のタイトル、Demon`s Soulがあったりします。Street FighterⅣもこの年発売されてPS3版が94点、360版が93点を獲得してますね。
この年トップをとったUncharted2にももうちょっと触れておきましょう。このゲームってなんていうか新しいってよりは、既存のゲームの面白い部分を寄せ集めて、最高の技術者集団が綺麗にデザインし直したようなゲームで、映画で言う所のベイマックスみたいな存在じゃないかと思ってるんですが、このゲームが2009年のトップ取っちゃったってところに個人的には海外AAAタイトルの行くとこまで行っちゃった感みたいなのを感じてしまうんですよ。今やってもグラフィック綺麗だし、アイディアてんこ盛りで面白いんだけどねぇ…。あとこのゲーム、映画みたいなゲームっていうけど、このゲームが映画的ってよりは、どうみてもこのゲームの元ネタのインディ・ジョーンズシリーズがゲームっぽい映画だったんじゃないのって思うんですが、まあそれは別の機会にでもお話し出来ればと思います。
2010年
[Best Video Games for 2010 - Metacritic
ハード | 本数(マルチ) |
---|---|
PS3 | 6(3) |
X360 | 9 (4) |
Wii | 2(1) |
PC | 5 |
iOS | 29 |
合計 | 52 |
マルチタイトルを一本としてカウントした場合の合計 48本
今回振り返った10年間で最も90点超えした本数が多かった年が2010年と次の2011年です。なんとその本数52本!2010年においてはそのうち29本がiOSタイトルです。BraidのPC版やXBOX360で配信されたLIMBOなんかも高い評価を受けてますね。じゃあ一方AAAタイトルはどうなってるかと言えば、Mass Effect2、Red Dead Redemption、God of WarⅢなどまだまだ強力なタイトル発売されてましたね。2007年、2008年がピークとか言っておきながらまだまだ強いんでやんの。個人的にPS3とXBOX360でよくマルチタイトルとして発売されてたタイトルの中では一番好きなRed Dead Redemptionを3周くらい遊んでた年なんで、なんかすごい楽しかった年って印象しかないなー。
「レッド・デッド・リデンプション」発売記念トレーラー - YouTube
そんなiOS勢の躍進著しい2010年にトップを取ったのはMario Galaxy2。前作に続いてまたもや年間トップ評価を勝ち取ってます。国内で過小評価されてるってよりも海外で過大評価されてるって気すらしてくるこの好評価ぶり…。自分もかなり好きなタイトルなのは間違いないんで、このタイトルについてもまた別の機会に語るとしましょうかね…。
Super Mario Galaxy 2 Trailer (#3) 720p - YouTube
とにもかくにも2010年はiOSタイトルでの高評価タイトルが爆発的に増えた、後半に相応しい大きな変化が生じた年だったんじゃないでしょうか。
2011年
[Best Video Games for 2011 - Metacritic
ハード | 本数(マルチ) |
---|---|
PS3 | 11(6) |
X360 | 9(5) |
Wii | 2 |
3DS | 3 |
PC | 5(4) |
iOS | 22 |
合計 | 52(43) |
マルチタイトルを一本としてカウントした場合の合計 45本
2011年、遂にiOSタイトルが最高得点を獲得しました。World of Goo(96点)です。ってもこのタイトルは2008年に発売されてたタイトルなんで、この年の代表といったらこのタイトルかなと思います。
Batman: Arkham City for PlayStation 3 Reviews - Metacritic
Batman: Arkham City - Official Gameplay Trailer ...
このタイトル、ザックリ説明しちゃえば、バットマンを主人公としたオープンワールドゲームなんですが、バットマンっていう特異な存在によって一風変わったゲームになっています。なんと言ってもバットマンは銃を使わないから現代のアメリカを舞台(架空ですけど)としながら主人公が銃を撃たないんですね。そしてバットマンの流儀として、人も殺さない。GTA以降、現代を舞台にしたオープンワールドと言えば、ペナルティが在るとはいえ、銃撃ち放題人殺しまくりなゲームが当然のようになっている風潮に非常に意義のある一石を投じたタイトルになったと言えるでしょう。まあこの辺の個別のタイトルはまた何れって、後半こればっかりだな。
あとはThe Elder scrolls Ⅴ:Skyrim(95点)、Portal2(95点)なんかも印象的だし色々喋りたいことあるなー。特にPortal2!!任天堂の期待の新規タイトル「スプラトゥーン」が出る前にこのタイトルは語っておきたい!
Elder Scrolls V Skyrim: Official Gameplay Trailer ...
Portal 2 Teaser Trailer - YouTube
ゼルダも時のオカリナリメイク、The Legend of Zelda:Ocarina of Time 3D(94点)と、据え置き機の新作The Legend of Zelda: Skyward Sword(93点)、も出た年でしたね。ってかリメイクのが点数上かよ。海外で時のオカリナの人気高過ぎるだろ…。
そして去年に引き続いてiOSタイトルが大躍進、22本が90点以上を獲得しました。去年より減ったとは言えすごいね。解説が薄いのは、当時まだ自分がiphone持って無かったんでほとんどやれてないからです。すいません…。
2012年
[Best Video Games for 2012 - Metacritic
ハード | 本数(マルチ) |
---|---|
PS3 | 7(4) |
X360 | 7(3) |
Wii | 1 |
3DS | 1 |
VITA | 1 |
PC | 4(1) |
iOS | 18(1) |
合計 | 39 |
マルチタイトルを一本としてカウントした場合の合計 34本
この年の最高評価はThe World Ends with You: Solo Remix for iPad(95点)でした。つーかすばらしきのこの世界iPad版発売されてて、こんな高い評価されてたんだ…。全然知らなんだ…。4位にも日本のタイトル、Persona 4 Golden(93点)が入ってますね。ペルソナ海外でえらい評価高いね。
すばらしきこのせかい -Solo Remix- TGS2012トレーラー - YouTube
据え置き機だと、The Walking Dead: A Telltale Game Series(94点)、Mass Effect3(93点)あたりが高い。あと日本のタイトル、Xenoblade Chroniclesが92点とかなりの好評価。新作のゼノブレイドクロスがもう少しで発売だけど、日本的JRPG世界観をオープンワールド文法に落とし込むことに成功したタイトルとしてもっともっと注目されるべきタイトルだと思う。ゼノクロ買うので買ってやったらレビューしまーす。
Cave Story(93点)の3DS版もこの年だ。洞窟物語ですね。国内でも随分話題になったタイトルだからその反動として過大評価とか神格化みたいに言われがちなタイトルでもあるけど、海外でもこれだけ高い評価されてるんだから、やっぱり相当良くできたゲームなんだろうね。
この年もiOSタイトルは多く、18本ものタイトルが90点を超えた。しかし、この年の年末にようやく自分はiPhoneを所有するに至ったので、ほとんどのゲームをやってない&知らない&ごめんなさい。
2013年
[Best Video Games for 2013 - Metacritic
ハード | 本数(マルチ) |
---|---|
PS3 | 6(3) |
PS4 | 1 |
X360 | 3(3) |
WiiU | 3(1) |
3DS | 2 |
PC | 7(1) |
iOS | 8 |
合計 | 30 |
マルチタイトルを一本としてカウントした場合の合計 26本
2年連続でiOSタイトルに最高評価を奪われていたわけですが、2013年は据え置き機がトップを奪還しました。Grand Theft AutoⅤ(97点)、Last of Us(95点)、Bioshock Infinite(94点)とAAAタイトルが並びます。
Grand Theft Auto V: The Official Launch Trailer ...
The Last of Us (trailer) - YouTube
WiiUのSuper Mario 3D Worldは93点、うーん個人的にはマリオギャラクシーシリーズに比べてちょっと低めに点数付けられる理由が良くわからん…。この辺はまた改めてプレイした上で自分なりに検証し、考えをまとめてから述べるとします。
Rayman Legends(92点)も評価高いですね。こういうコテコテの2Dアクションを最新の技術で作った海外のゲームが普通に評価高いってあたり海外のゲームもなんていうか「一周回った」感あるなーと思います。
更にこの年は海外でPS4とXBOXONEが発売されました。XBOX360が2005年、PS3とWiiが2006年に発売されたんで、この世代って7~8年続いてたんですね。ハードの寿命としては結構長いですよねこれ。ってなわけなんで、今年早速PS4のflowerが(91点)がランクインしてます。ってかこれPS3で2009年に出てたやつか、でもPS3版は87点なんですね。不勉強なことにこのゲーム僕はやってないんで、今度やらないとね。
去年までブイブイ言わせてたiOSタイトルもグッと減って8本になってます。なんでだろう。一種の躁状態だったのが落ち着いた?でも面白そうなの色々出てますな。
DEVICE6(92点)なんかはGDCのインディーアワードでノミネートされまくってたのが印象残ってます。
Device 6 - Universal - HD Gameplay Trailer - YouTube
2014年
[Best Video Games for 2014 - Metacritic
ハード | 本数(マルチ) |
---|---|
PS4 | 5(2) |
PS3 | 1(1) |
X360 | 1(1) |
XONE | 2(1) |
WiiU | 3 |
3DS | 1 |
VITA | 2(1) |
PC | 3(1) |
iOS | 12 |
合計 | 30 |
マルチタイトルを一本としてカウントした場合の合計 25本
2014年も前年に引き続いて据え置き機がワンツーフィニッシュでした!一位がGrand Theft AutoⅤのXBOXONE版とPS4版の97点で二位がLast of USのPS4版で95点!ってどっちも去年のアップデート版じゃねえかよ!
Grand Theft Auto 5/GTA 5 PS4 vs PS3 Trailer ...
The Last of Us Remastered - PS3 vs PS4 Graphics ...
はい、ということで、最後の年、2014年なんですが、一位と二位が焼き直しでフィニッシュという結末となりました。要は今年は次世代機への移行にまんまと足踏みしてる年だったってことですし、それだけ完成度の高い二本だったとも言えるでしょう。
3位以下はiOSタイトルが10位まで独占してます。しっかし、ここまで振り返ってちょっと俺iOSタイトル知らな過ぎ&やってなさ過ぎ&冷た過ぎだなー。
そんな中で、日本のタイトルはなかなか健闘してます。Super Smash Bros. for Wii U(92点)、Dark Soul Ⅱ(92点)、Bayonetta2(91点)が90点超えしました。
Wii U - Bayonetta 2 E3 2014 Trailer - YouTube
他にもゲーム専用機で発売された小規模パブリッシャータイトルも目を引きます
Fez(90点)
Shovel Knight(90点)
FEZ - Launch Trailer - YouTube
2014年はそんな感じでしょうか、以上で、メタスコアで振り返る海外ゲームシーンの10年間、終了です。
以下まとめになります。
海外ゲームシーンの10年間を振り返って
メタスコアで90点オーバーしたタイトルを数えることで振り返る海外ゲームシーンの10年間、如何でしたでしょうか?洋ゲーと言えばなんか銃撃って車で暴走して野蛮なイメージみたいなぼんやりした状態が、もう少し鮮明な状態になったのなら幸いです。あと最後でやっと気付いたんだけど11年分振り返ってるね…。まあいっか!
2007、2008年で海外のAAAタイトルがピークを迎えるという見立てを立ててみましたが、改めて冷静に高評価タイトルを年ごとに眺めてみると、2009年以降も結構色んな大作タイトル出てたね。やっぱ思い込みに囚われちゃ駄目だ。後80点取れば充分面白いのに、89点以下はバッサリカットして考えるってやり方も大分乱暴なやり方だってことは言っておかないと駄目だろうね。メタスコアで80点超えたら大体面白いですよ。80点以上で集計して振り返ったらまた違うものが見えてきそうだけど、それは流石に数が多過ぎるからパスします。2004年からさらに過去のメタスコアが集計され始めてる1995年まで振り返るのは気が向いたらするかもしれません。
それでも今年、2014年の2トップが去年と同じタイトルのアップデート版で占められるって現実はなかなかビックリします。それとは対称的にiOSタイトルが台頭し始め…と言っちゃいたいですが、実はiOSタイトルがこんだけ台頭して来たのには1つのカラクリがあったります。最後の最後ですが、種明かしをしちゃいまが、iOSタイトルって実は評価してる評価機関の数がすごい少ないんですよ。例えばGrand Theft AutoⅤのPS4版、このタイトルは65の評価機関に評価されています。
Grand Theft Auto V for PlayStation 4 Reviews - Metacritic
それに対してiOSタイトルで95点を獲得したVVVVVVが評価を受けた数は7回。
VVVVVV for iPhone/iPad Reviews - Metacritic
基本的にゲーム専用機のタイトルとiOSタイトルは評価される数にかなり大きく違いがあります。メタスコアって基本的には、評価される回数が多いほどジリジリ下がってく傾向にはあるんで、こんだけ評価回数に差がある中で、マトモに互いの差を比較するのに意味があるのかって言われれば、まああんま無いかなと思います。最後の最後にちゃぶ台ひっくり返すようですいません。
それでも、最近になってiOSタイトルをやりまくってる身からすると、高い評価受けてるタイトルはやっぱやる価値ありな作品が多いなってのも偽りなき実感だったりもします。今年は沢山iOSタイトルやろーっと。
日本発の高評価タイトルも結構ありましたね。つーか11年間で4回日本のタイトルが年間トップスコアを取ってますがこれって中々すごいことじゃないでしょうか?
こうやってまとまった形で振り返るのは自分にとっては色々と発見もあるので、なかなか有意義な試みでした。気が向いたらまた別の形で振り返ってみたいと思います。それではまた!