2021年にhamatsuが書いた記事を振り返る

 今年は結構電ファミやねとらぼで記事を書いた。んで、自分のブログももっと更新していきたいと思っているので年の瀬だしってことで今年、媒体で書いた記事を振り返ってみたい。

●電ファミ編

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 2021年電ファミ一発目の記事がこれ。電ファミ側から依頼があって書いたのだけど、twitter上での反響が今年書いた記事の中でもずば抜けて高かった。あとでリツイートでプレゼント的なことをやったってのもあるけど、それ以前から1万リツイートを超えるなど反響がすごかった。良質なインディーゲームはユーザー側にもこのゲームを推したいみたいな意志が強くあるのかなと。ゲーム自体は文句なしに面白いし、このゲームでしか出来ない体験が出来るのでまだやってない人は年末年始に是非ともおすすめ。ビジュアルがぶっちぎりで個性的で陰に隠れがちだけど、音楽とか効果音とか、サウンドまわりもいいよね。


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 まあ今年書かれまくった『シン・エヴァ』感想文のなかの一つ。あまり反響なかったけど個人的には気に入ってる記事。エヴァ記事の中では埋もれてしまった感もあるけど、言いたいことは言えたなと。ウルトラマンや怪獣のデザインをした成田亨の有名な「人間は進歩しない」という言葉は庵野監督にも明確に影響を与えていて、エヴァ破にはしれっと英文でインサートされてたり、かつて開催された特撮展でも通路のど真ん中に掲示されてたりする。新劇場版にもその考えを適用し続けたと思うのだが、そういう考え方をする人でなければ描けない「変化」の物語だったよなと思う。『シン・ウルトラマン』も『シン・仮面ライダー』も不安もあるけど楽しみ。



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 電ファミで開催しているオンライン編集会議で軽い気持ちで「なんか書きたいっすね」みたいなコメントしたらいつの間にか本執筆に至っていた記事。でも書けて良かった。『ベルセルク』が偉大なのはめちゃくちゃでかい剣をふるう様をド迫力で描いたからっていう今更過ぎて誰も指摘しないようなこと書けて満足。こういう表層的すぎる記事を真面目にこれからも書いていきたい。そして三浦先生、本当にお疲れ様でした。


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 自分はあまり発売日に合わせてとか話題になったものをキャッチアップするタイプの記事を書かない、というか筆が遅いからあまり書けなかったのだけど、今年は頑張って話題のネタに合わせた記事を書こうとした結果、どうにかこうにか書けた記事。1万5千字にもなってんでやんの。『ルックバック』は本当にすごい漫画だし、藤本タツキは本当にすごい才能なのだけどそれが今ジャンプでやりたい放題やってることで一番得してるのはプラットフォームとしての週刊少年ジャンプでありジャンプ+なんだよなあと思うし、特にジャンプ+についてなんか書きたいなと思いながら今年は書けなかったなあ。二部が始まる前に『チェンソーマン』についてもなんか書きたい。



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 今年初めてやってみたシリーズ、この記事はタイアップ記事として執筆しました。受けたはいいけど全然面白くなかったらどうしようとかちょっと心配してたのが、まったくの杞憂でめちゃくちゃ面白いゲームでした。メトロイドヴァニアというか、探索ゲーム全般においてプレイヤーキャラクターが「弱い」ことって重要なんじゃないか?みたいなことを前半で書いたのだけど、まあその辺はまた別の記事で深掘りして書くかも。『メトロイドドレッド』なんかも「弱さ」が重要ですよねみたいな感じで。まあでも『エンダーリリーズ』は本当に面白いし値段も安いのでまだやってない人は文句なしにおススメです。



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 こちらも今年初めてやってみたシリーズで、発売前のROMをプレイした感想を書くのをこれまで一作もまともに遊べていないメガテンシリーズでやるのはなかなかハードル高かった。しかしこちらもゲームの内容はとても良かった。まだやれてないけどテイルズの新作といい今年はJRPGのあたり年ですな。っていうかJPRGを世界でも通じる水準に再構築、再構成する流れがここ数年あったけど、その一つの到達点みたいな年だったのではないかなと。



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 またまた今年初めてやってみたシリーズで、『グノーシア』の川勝さんに電ファミのTAITAIさんと共にインタビューした記事。ほぼTAITAIさんにおんぶにだっこ状態だったのだけど、5時間があっという間に過ぎる楽しい時間でした。個人的には電ファミのインタビュー術を至近距離で観察できたのも非常に興味深かった。インタビューの内容については川勝さんの興味深い発言も引き出せたし良かったのではないでしょうか。しかし本当にペラペラとよく喋るねこのhamatsuとかいうやつは……。


●ねとらぼ編

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 学生時代は数時間で終わるゲームとか舐めんなと思ってたけど、この年になると数時間でクリアできるゲームの良さをひしひしと感じるようになるのだけど、700円くらいで買えて数時間でサクッとクリアできる『A Shotr Hike』みたいなゲームはもっとどんどん増えてほしいと切に思う。この手の「ボリュームが短くてそれが良い」みたいな価値観って今年ずっと考えていたことでもあって、最近遊んだ『Unpacking』っていうゲームでも同様のことを思ったのでした。


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 今年ダントツで反響がなかった記事(笑)。書評ってもうちょっと書いていきたいのだけど、流石にここまで反響がないとちょっと申し訳ないのでしばらくは本の紹介は自分のブログでやっていこうかなと考え中。柳澤健本はこれに限らずどれも面白いのでどれもおすすめ。


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 今年ねとらぼに書いた記事で一番気に入ってる記事。何言ってんだこの記事と思って読んだら結構合ってたみたいな反響が複数得られて非常に満足。ふざけた記事ではあるのだけど、最初はホラーで最後にコマンドーになるというのはクリアボーナスにロケランが貰えて周回プレイが出来る『バイオハザード』シリーズ全作品に共通する本質だとも思うので、その辺をもうちょっと真面目に分析したバイオ総括記事もそのうち書く予定。ってか今年書く予定だったのが間に合わず……。


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 世界で一番『Outer Wilds』を推すメディアことねとらぼにて書いた『Outer Wilds』記事。本当に散々言われ尽くしているけど、傑作中の傑作。言いたいことは文中でほぼ書いてるけど、ここまで成長要素やアイテムコレクト的な要素を削ぎ落す作りは見事の一言。その辺が昔のゲームっぽさがあるんだよなとも思ったりする。


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 今年まあまあ反発された記事(笑)。まあでもヤンキー漫画とかヤクザ漫画についてはまた別の機会に色々書きたいですな。ちなみにヤンキー漫画におけるヤンキーは基本学生ですが、ヤクザ漫画におけるヤクザは職業なので、両者は共通点はあれど実は根本的に違うジャンルというのが私の認識。その境界線にいる人物を描いたのが『QP』と『莫逆家族』でどっちも傑作なんだけど、まあこの辺はまた改めて。


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 今更『Dead Cells』について書いてますがまあまあ読まれたのではないでしょうか。このゲームは本当に面白いし、ついつい遊んじゃうので、まだやってない人は是非。ここから来年に向けて『エルデンリング』を迎えるための準備をしているのだけど、この記事はその一発目だったりもする。


●今年を振り返って

 もうちょっと書いておきたかった記事もあるのだが、こうやって振り返ると、ゲーム以外のことも色々書いてるし、思った以上の反響を得た文章もあり、何より新しい挑戦もいくつかしたので今年の私の文章仕事はまあまあ充実してたかなと。

 私は文章を書くのがあまり得意ではないというか、文章を書くのに時間がかかるのでとても本業としてはやっていけないのだが、そんな自分でも文章を発表できる媒体が2つもあるというのは本当にありがたいことだ。

 私の文章は基本的には長文の記事がなのだが、それでも読んでくれる人が少なからずいるということも有難い。コンテンツのショート化、細切れ化みたいなことは色んな所で言われてることだが、ネットで文章を発表するにあたっては5000字くらいでまとめる予定がつい筆が滑って一万字を超えても問題なく掲載され、反響も十分に返ってくるという非常にやりがいのある状況になっていると私個人としては考えている。

 来年は今年一番長かった『ルックバック』批評記事を超えるボリュームのある特大の記事も仕込んでいるのでお楽しみ。