無人島に持って行きたい〜は何?っていう質問する奴は大馬鹿だと思うよ。

 たまに、無人島に持っていきたいレコードは?とか小説は?みたいな質問を見かけますが、ハッキリ言ってそういう質問する奴って大馬鹿だと思う。


 普通に考えて無人島に唐突に行ったりしたら、そんなレコード聴いたり、小説読んだりする閑あるかよ?その場に適応するのが精一杯でそんな場合じゃねえだろ。

 
 そういうこと言うと、「イヤイヤ、そんなサバイバルな状況じゃないんですよ。生活の心配とかはない、無人島で一人っきりでのびのびと過ごせる状況がきたらどうしますってことですよ。」なんてことをいけ好かない面してのたまうんだと思うんだけど、そんなバカンスみたいな状況だったら、それこそ何もしないで寝てるわ


 結局こういう質問をなんの疑問もなく繰り出せる奴ってそれぞれの作品を受容する上で、最も重要な「環境」への視線がゴッソリ抜け落ちてると思うんだよな。こういう人って何を語っても全てが薄っぺらく見える。

追記

最近、個人的な好み以上に環境って優先するんじゃないか?とよく思うのです。
南の島に行けば、ハワイアンとか沖縄音楽みたいなのがグッとくるし、寒い地方なら寒い地方なりの音楽がグッとくるようになるんじゃね?っていう。
だったらいっそ獄中に持っていきたい本やレコードのほうが、素直にベストに近い内容になると思うよ。

ネットは現実を反映しない

 2ちゃんねるのハード、業界板(以下ゲハ板)で、ソフトの売上を見守るのが楽しかった時期があって、出川だの妊娠だの言いながら日々の売上に一喜一憂していたのだけど、そんなくだらない日々の中で、住人の皆が共有した真理とでも呼ぶべきものがあって、それは、
ネットで騒がれるソフトが売れるソフトってわけではない
ってことだった。


 初代XBOXなんかは凄かった、オイラの人生観にちょっとした変化を与えたと言ってもいい、初代XBOXは発売前はゲハ板でも、結構話題で、セガがハードから撤退したので、その流れでセガハードの後継的なポジションになって、PS2あるから主流になるのは無理でもそこそこ売れるんじゃね?みたいな見方をされてた。性能はぶっちぎりだし、同時発売のソフトもかなり多かったからね。


 でも結果は住人の想像を絶する惨敗だった。動物番長っていう任天堂が発売した、ゲームキューブのソフト知ってるでしょうか?ほとんど知らないっスよね。まあそれくらいのマイナーなソフトがXBOXと同じ時期に発売されたんですが、XBOXの同時発売タイトルの中で、動物番長より売れたXBOXソフトはたったの一本しかなかったんです。XBOXゲハ板住人の想像の斜め下を行きまくったのです。


 そんなことがあって以降、オイラはネットの盛り上がりというものを、相当ローカルで、せまーい社会での盛り上がりに過ぎないんだなと思うようになった。ゲーム系の板って2ちゃんねるのなかでは結構盛り上がってる板が多いんだけど、それでも現実への影響なんてほぼ無いも同然なんですもの。


 でもそんなことは考えてみれば当たり前のことで、ネットってどうしても声の大きな奴がフロントにくるから、所謂ノイジーマイノリティが跳梁跋扈しやすい空間なんですよね。そんなとこから、現実の社会にも適用できそうな普遍性を見出すのは、相当上手い具合にゆがみを補正しなければ無理なんですよね。さらに、ゆがみの補正に成功しても、結果として見えるのは、ものすごい特殊な事例でしかなかったりするし。


 だから、オイラはネットの状況を見て、現代社会の病理が〜とか、現代の若者とは〜みたいな言説を述べる人のことを、全く信用しません。そんなハッタリとハッタリの天下一武闘会会場から現代社会の普遍的な問題なんて見つかるわけねーだろとしか思いません。もし、そんな人から傾聴に値する話が聴けるとしたら、何故自分がハッタリ武闘会に参加せずにはいられないのかっていうことに関する、率直な自分語りだけなのではないかと思います。でもそれにもまたハッタリが入るんだろうけどさ…。


 非モテに関する話題とか特にそうだよなー。ってか自分自身昨日のエントリでまんまとネットの罠にはまりそうになってるしね。気をつけます。