ドラクエ9の石の町のエピソードについて深読んでみた

 ちょっとだけ前のエントリの続き、またネタバレギュンギュンだから気をつけてー。


 オイラ的にベクセリアに匹敵するお気に入りエピソードって石の町なんだけど。気になることが一つ。


 あの石工のじいちゃんは最愛の恋人をものの見事に失っちゃってるわけなんだけど。石工としては成功したんだろうか?


 山の麓の小屋には、美しい白鳥の像との説明がつく石像が置いてあるので、腕は確かなんだろうし、女神の果実を結構なお金を投じてゲットしてたりと、それなりの仕事には恵まれたんだと思うんだけど。オイラ的にスゴく気になったのは、山の途中に置いてある像に対する説明が、「人のような奇妙な彫刻だ…」とか「奇妙な彫刻が置いてある」とかことごとく「奇妙」って言葉で表現されてるところで、これってもしかしたら、彼は職人的な技能は認められても、石の芸術家としては結局失敗してしまった人なのかなって思うんですよね。麓には普通に美しい彫刻が置いてあるのに、頂上までの過程には奇妙な彫刻だらけで、最後の頂上に待っているのは、自分の故郷を完全に再現した「石の町」…。恋人に振られて、夢も潰えた彼が最後に作ろうとしたのが故郷へのノスタルジー全開の石の町って…。


 そして、最後に一匹だけその町に残ったスライムが言う台詞「ラボオじいさんはやさしかったよ」、、、、堀井さん…。