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なぜ堀井雄二は団塊Jr.層に対して異様に知名度が高いのか

ゲーム ドラクエ

 はい、というわけで、前回予告したように、今回は堀井雄二を知らない人に向けて堀井雄二ってどんな人なのかってことを解説していこうと思います。僕がこのような記事を書くきっかけになったのは以下のまとめを読んでしまったからです。


専門学校ゲーム科新入生が誰も堀井雄二の名を知らなかった - Togetterまとめ


 このまとめに対しては、知ってたけど手を挙げなかっただけなのではとか、いまさら堀井雄二でもないだろうとかこれだからゆとりは…とか色々な見解があるでしょう。自分も色々と思うところあります。ですが、まずはなにはともあれ堀井雄二とは何者かということを解説するところから始めようではありませんか。この春入学したばっかのゲーム系専門学校生は必見ですよー。アバターとかダークナイトを見ろと言われても見なかった二年生は…正直もう駄目なんじゃ…。ってかそういう連中は、どうせこんなネットの片隅に存在する辺境のブログなんてチェックしてないんだろ?まあそんなボンクラ連中でも必見でございますよー。ちゅーかアバターダークナイトも見ないけどこのブログは欠かさずチェックしてる専門学校二年生がもしいたとしたらそいつは相当重傷本当にありがとう!ってなわけで、堀井雄二を知らない人のための堀井雄二入門、始まりです。

堀井雄二とは何者か?

 結論から言っちゃいましょう。堀井雄二とは、ドラゴンクエストの制作者です。はい、このことさえ知って頂ければ、ここから延々と続く文章の目的は8割くらい達成したようなものです。是非とも持って返って頂きたいと思います。ドラクエとか、堀井雄二っていう人物にそれほどの興味が無い人は、ここで、この記事を読むのを止めてもらっても結構です。堀井雄二を知らなかったがために、ゆとり呼ばわりされてた若者もこれを知っているだけでもう安心ですね。

 
 でも、堀井雄二を知らなかった人の中には、ちょっと疑問に感じる人も多いかもしれません。そもそもゲームっていうのはほとんどの場合集団で作られるもので、ゲーム制作者が表にでる場合というのはあまり多くありません。もしあったとしても、それは制作には対して関わっていないだろう広報担当だったりプロデューサークラスだったりします。マリオとかゼルダ作った宮本茂ですら一般レベルの知名度は全然低いです。なぜ堀井雄二だけは、ある特定の世代に対してこれほど絶大な知名度を持っているのでしょう?そしてなぜ堀井雄二知らないくらいで若者は迫害されねばならないのでしょう?

堀井雄二の知名度が突出して高い理由

 堀井雄二がある特定の世代に対して、知名度が異様に高い理由、それは、堀井雄二が一時期、ジャンプの中の人であり、ジャンプの中に存在するキャラクターだったからなんです。そのキャラクターの名前は「ゆう帝」です。当時ジャンプの巻末に連載されていた投稿コーナー、「ジャンプ放送局」のイラストを担当していた土居孝幸氏が堀井雄二本人を北斗の拳ケンシロウ風にデザインしてジャンプ誌上にちょろちょろ登場させてたんですね。この時期の堀井雄二の立ち位置っていうのは、後にも先にも事例が無いくらいに、特殊な立ち位置です。一人のライターとして、当時絶頂の黄金期を迎えようとしていたジャンプ誌上で不定期に組まれるゲーム特集コーナー「ファミコン神拳」にて新作ゲームのレビューをしながら、自分の手がけたゲーム、ドラゴンクエストの紹介を自ら行ってたのが、ゆう帝、つまりは堀井雄二本人だったんです。さらにそのゲームのキャラクターデザインは、既にドラゴンボールの連載をスタートさせていた鳥山明ドラゴンクエストというゲームの成り立ちを語る際に、忘れてはならないのは、当時の週刊少年ジャンプの存在です。


 ファミコン神拳っていうコーナーには、ゆう帝の他にもみや王やキム皇っていうメンバーがおりまして(最終的には5人)、みや王はドラクエ2のダンジョンのデザインなどの仕事を担当していたそうです。それらのメンバーの名前がドラクエ2の裏技的な復活の呪文「ゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺぺ…」になったり色々逸話があるので、興味がある人は調べてみるといいと思います。


 堀井雄二がある特定の世代、まあ平たく言えば団塊Jr.世代に対して異様に高い知名度がある理由、それは、週刊少年ジャンプ誌上で、本人自らが、ドラゴンクエストを遊ぶであろう子供達と、直接的に密なコミュニケーションを取っていたからだと僕は考えます。そして、それ以外の世代、特に昨今の若者達の世代になるとガクッと知名度が下がる理由は、既にジャンプ誌上でそのようなコミュニケーションを堀井雄二が取らなくなって久しいからですね。ここのサイトで検証されているように、ドラクエの発売間隔が昔に比べて異常に長くなったってのもありますし、ジャンプ自体、当時ほどの勢いは既に無くなってますからね。

不当な若者叩きをかわすライフハック

 そんなわけで、個人的には、現在10代のゲームユーザーがドラゴンクエストの制作者を知らないということに対しては、特になんとも思いません。まあそんなもんか、程度のものです。ですが、これがゲーム業界を志す若者と範囲を限定した場合は、自分の意見は180度変わります。


 ゲーム業界を志すなら堀井雄二の名前くらいひっかかるアンテナは持っておきましょうよ。そりゃジャンプにバンバン登場したりはしなくなりましたけど、去年ドラクエシリーズの最新作が出たばっかりで、発売にともなう雑誌への露出は普通にしてたし、去年のCEDECでは基調講演だってしたし、WEB上でも任天堂社長が訊くのコーナーでドラクエの作曲を担当しているすぎやまこういち氏と一緒に、登場してるじゃないですか。プログラマーとかデザイナー志望だっていうならまだいいですけど、もしゲームの企画職を志望していながら、堀井雄二っていう存在を知らないっていうのは企画職にとっては非常に重要な能力であろう、情報収集能力に問題有りと判断されてもしょうがないと思います。あとそろそろドラクエ直撃世代って年齢が30を超え始めて業界でもそれなりのポジションに着き始めているので、ゲーム業界に入ったばっかりの新人の直属の上司がドラクエ直撃世代である可能性って非常に高いです。そんな上司、先輩のご機嫌を不必要に損ねないためにも堀井雄二の名前くらいは知っておくのがオススメです。まああれだ、ゲーム業界で生き抜くためのライフハックライフハック


 ですが、僕が今の若者に対して堀井雄二知ってなくちゃやばいだろ常識的に考えて…、と思うのは、そんな、企画職としての最低限の情報収集能力って観点だけでは無いんです。堀井雄二って人がゲーム業界で歩んで来た足跡だったり、堀井雄二がゲーム作成の際に駆使しているゲーム制作メソッドだったりには、現在の若者でも学ぶに値する価値があると思っているからこそ、堀井雄二という人物やその人の歩みについて知って欲しいんですね。というわけで、以下にその足跡や、メソッドを自分が咀嚼出来る範囲で解説していきたいと思います。


 ってな所でやっぱりというかなんというかブログの枠を超えて内容が長くなりそうな気配がムンムンしてるので、第一回はこれで終わります。とりあえず堀井雄二を知らない若者の皆さんは、この回を読むだけでも堀井雄二を知らないってだけで襲いかかる、理不尽な若者叩きの嵐からは逃れられそうですね。次こそはもうちょっと具体的な手法とかの解説をしていこうと思います。それではまた、よいGWを。