ゲーム

ドSなゲーム、ドMなゲーム

言わずと知れた大ヒットタイトル、「スーパーマリオブラザーズ」(以下マリオ)は、色んな特徴を持っているが、個人的に最も際立っているのは、「待つことのないゲームデザイン」だと思っている。ただひたすらに右へ右へと進むゲーム内容、Bダッシュという加…

任天堂失敗列伝〜第二回〜「ポケモンスナップの巻」

前回に続いて、まずは言い訳から入るけど、「ポケモンスナップ」はゲームとしては非常に面白いし、セールス的にも30万本弱というなかなかの好セールスを挙げたタイトルである。結果だけを見れば、好評価、好セールスに恵まれた成功プロジェクトとしか言いよ…

ドラクエ3にジパング(日本)がある理由

ドラゴンクエスト(以下ドラクエ)のモンスターにはひらがなが多用されていると以前のエントリで述べてきたわけだが、ドラクエのモンスター名には所謂コテコテに和風の名前というのが無い。ひらがなを多用するならもっと日本の妖怪の名前とか使用した方が楽…

任天堂失敗列伝〜第一回〜「64DD版MOTHER3の巻」

あらかじめ断っておくが、この企画は、 任天堂の過去の無様な歴史を暴いてやんよ という目的で書かれているわけではない。むしろ逆だ。 任天堂の失敗って面白くてためになるんだよ ってことを、世界中へ向けて発信するために考案された企画である。 任天堂の…

ゲームの点、線、面

ポケットモンスターを作った田尻智は、STG初期の傑作、グラディウスには批判的で、その理由はレーザーの存在にあると述べていた。その批判は、グラディウスのレーザーは直線的に真っ直ぐ発射され、貫通力があるのだが、それだけではなく自機の上下移動に…

究極の2Dゲーム

ゼビウスというゲームは本当にすごいゲームで、これ一本やれば、シューティングゲームのことの9割くらいは理解できるんじゃないかと思っている。それ以外のゲームが駄目だとは言わないし、やる価値が無いとも言わないが、もし一本だけシューティングゲーム…

ドラゴンクエストのネーミング法則〜詳細版〜

ものすごく時間が開きましたが、ドラゴンクエストのモンスターネーミング法則についての続きの記事です。前回の記事を読んでいない人は、とりあえず、ドラゴンクエストのモンスターの命名法について - 枯れた知識の水平思考 ↑この記事を読んどくと良いですよ…

時代が変化したのか、時代が見えるようになったのか

ニコニコ動画のゲームプレイ動画を見てると、新しさより、懐かしさを感じることが度々ある。 プレイされているゲーム自体が懐かしいというのももちろんあるが、それだけではない。昔はよく、友達の家でRPGを皆でワイワイ言いながらプレイしたなっていう感じ…

捨てない任天堂、捨てられる任天堂

任天堂という会社は捨てる会社なのだろうか?捨てることで新たに脱皮してきた会社なのだろうか?確かにそういう部分はあるのだが、同時に任天堂は捨てない会社でもあるのだ。今回は任天堂の捨てなさぶりにスポットを当てて語ってみよう。そもそも任天堂はキ…

ギャルゲーとは何か

ゲームっていうのは、煎じ詰めれば、どう敵や障害を突破するかっていう「解法」と、突破した後にどういうリアクションやご褒美が甘受出来るかっていう「結果」の二点で成り立っている。 シューティングゲームだったら、適正な位置に移動しつつ、適正なタイミ…

どうぶつの森の価値

ゲームのアイテムはほとんどなんらかの機能を持っている。キノコを取るとデカクなるとか、爆弾を使うと壁が壊せるようになるとかね。 どうぶつの森には多くのアイテムが登場するが、その多くは機能性というよりプレーヤーの嗜好性を満たすために存在している…

DS版クロノトリガー発売記念エントリ

※クロノトリガーとかドラクエのネタバレ含むから注意してね クロノトリガーというゲームがすごいのは、コラボレーションで起こりがちな両者の持ち味を相殺してしまい、毒にも薬にもならないゲームには堕さず、お互いの持ち味を活かしきり、堀井雄二単独では…

ドラゴンクエストのモンスターの命名法について

ドラゴンクエスト3あたりから顕著なんだけれども、ドラクエに多数登場する、グラフィックは一緒だけど、色を変えることで、バリエーションを増やしているモンスター、所謂色違いモンスターの命名法にはあるロジックがある。それは、 カタカナの名前のモンス…

無声映画の継承者

富野由悠季が、自分の著作にて映画は音声を持つようになることで、時間の流入を許してしまった、みたいなことを述べていた。 これはなかなか興味深い意見で、今では映画は音声が付いて当たり前だが、かつての映画は音声を持たないことで時間的な自由度を高く…

風景が奏でる物語

ドラクエとゼルダに共通点はあるか?と問われれば俺はあると答える。 この二つのゲームはゲームの背景に巧みに伏線を張りめぐらせるゲームだ。 例えばドラゴンクエストの竜王の城である。いきなり、ラストダンジョンの位置が見えているという、大胆不適なマ…

ゲームの移動

脳トレは主観視点のゲーム、わがままファッションガールズモードも主観視点 日本人は主観視点のゲームが苦手なのではなく主観視点で、リアルタイムに3D空間を移動するのが苦手なのだと思われる。 しかし、そのような三次元アレルギーとでもいうべき状況も、…

定義することで停止するのは思考でなく感覚なのではないか

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081102/1225594386 いい加減、aureliano氏のブログに言及するのは止めようかなとか思うんだけれども、自分なりに、触発される部分があるのも確かなので、言及させて頂こう。こういう部分ではやはり彼には感謝してるんだよ…

なぜマリオはBボタンでダッシュするのか?

Bダッシュの意味 - 枯れた知識の水平思考 ↑この記事のコメント欄で話題になっていることについて、自分なりに思うところもあるので、ブログ主らしく、新しく記事を書いて誘導してみます。 まず、自分もマリオのダッシュはレバーを二回入力して行うというの…

ポケットモンスターの担う役割

ポケットモンスター(以下ポケモン)は、凄く重要なゲームだ。大げさに言っちゃうとゲーム文化の根幹を担う役割を背負っていると言ってもいい。なぜなら、ポケモンというゲームは、常に子供向けに作られており、子供はポケモンを遊ぶことで、ゲーム的なリテ…

SFC末期は暗黒期だったのか?

SFCの末期はよく任天堂暗黒期みたいな言われ方をする。やれソフトの値段が一万円を超えてただのなんだのと良く言われてる。他にも、ロイヤリティをぼったくってたのではとか、初心会のひどいやり方なんてのもたまに言われてたりする。 オイラには、流通の…

マリオとゼルダの違い

昨日からの続きで、ゼルダについて書こうと思うのですが、オイラよく考えたらゼルダのことってさほど良く分かってないのですよね…。適当なこと言ってすいません…。 とりあえず、今のオイラにわかっているのは、マリオとゼルダは裏表の関係にあるってことです…

Bダッシュの意味

というわけで、Bダッシュについてです。

アクションゲームとシューティングゲームの違い

前回の記事の続きです。 アクションゲームとシューティングゲームの違いは、アクションゲームで操作するのは、多くは人間、もしくはそれに類するキャラクターなのに対して、シューティングゲームの場合は、大抵、戦闘機を操作するってことだ。 こういい切っ…

宮本茂はどこにいる

ゲームクリエイター宮本茂の才能が開花したのはいつか?と問われれば俺は、彼が、「スーパーマリオブラザーズ」を手掛けた時だと答える。 デビュー作である「ドンキーコング」も、続く「マリオブラザーズ」も、どちらも優れたゲームだが、当時のゲーム黎明期…

ゲームの神に愛されたゲーム

ゲームの神、中でも3Dゲームの神ってのがいたとして、その神に最も愛されてるゲームがあるとしたら、それはFPSっていうゲームジャンルに属するゲームだと思う。 FPSってのは主観視点、つまり画面に移っている絵がそのまま自分の視点になっているゲームで、…

ゲームと文化交流〜ぼくのかんがえたみらい〜

まだWiiやDSが登場する以前、オイラはこれからのゲーム業界は、異なる文化領域と交わることによって、成長していくんじゃないかと思っていた。 そんなことを思ったのは、GTA3というゲームが登場し、世界中で大ヒットしてたからだ。 このゲームはグラフィッ…

マリオブランドの欠点

アクション、レース、ゴルフ、テニス、パーティゲーム、最近ではオリンピックゲームにソニックと競演してみたりと、未だにあらゆるジャンルで大活躍しているマリオ、及びマリオファミリー達なわけですが、そんなマリオブランドにも欠点はあります。 子供向け…

昨日の記事のまとめと次への布石

任天堂は、凡百のメーカーと違い、キャラクターの人気にあやかる形でゲームを作らず、キャラクターの人気を逆手に取り、新しいシステムのゲームを提案してくる。先鋭的なシステムに、親しみ易いキャラクターという、ある意味、化けの皮を被せるような形で、…

任天堂のキャラクター展開について

ものすごいザックリした説明になりますが、TVゲームっていうのは、システムとキャラクターの二点で成り立っています。システムだけで成立してるTVゲームっていうのは、ほとんどありません。麻雀とか将棋とか各種カードゲーム、あとTVゲームだとテトリスとか…

WiiMusicはプレイヤーの音楽に対する認識を変える

やってない人は、このタイトル読んで、何おおげさなこと言ってんだよ、信者ってキモーイとか思うかもしれません。オイラがキモイのはさて置くとしても、実際にWiiMusicにハマッてる人は、オイラの言ってることに結構賛同してくれるんじゃないでしょうかと思…